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登山家・栗城史多(くりき・のぶかず)さん。「苦しみを受け入れ感謝する」。

皆さんは、栗城史多(くりきのぶかず)さんという登山家をご存じでしょうか?

世界第8位高峰「マナスル」日本人初の単独・無酸素登頂と、
山頂直下からのスキー滑降。
世界第7位高峰「ダウラギリ」の単独・無酸素登頂、
6000m地点からインターネット中継。
そして「エベレスト」の単独・無酸素登頂とインターネット生中継を
目指すも、途中7950m近くで下山。
そうしたキャリアを持っています。

162センチ、60キロと小さな身体なのに、
頑張るなと注目していました。
彼のインタビューが毎日新聞に掲載され、



2011年8月11日で8回目を迎えました。

そこに、非常に感銘を受けた言葉がありました。

栗城さんは、スキー空手をやっていたものの、
運動神経は余りよくなく、賞をとったことはなく、
中学の野球部では3年間補欠だったそう。

そんな彼が、今のような登山家になったので、
身体を測定しようという企画がもちあがったのだとか。

調べたところ、医師が、
「すごいことがわかりました」
と資料を見せてくれたといいます。

どんな結果を皆さんは想像するでしょうか?

身体は小さいけれど、運動神経はないけれど、
身体能力はすごいと……。
自分はそう思い浮かべて、次を読み進めました。
見事に裏切られました。

「腕力、脚力、肺活量、全て平均以下です」。
けれど、他のアスリートにない特殊な能力が2つあると言われたとか。

《一つは、肉体に負荷がかかればかかるほど上がるはずの呼吸と
心拍数を一定に保とうとする力。もう一つは、筋肉疲労によってたまるはずの
乳酸値が、ある一定のラインを超えると、それを下げようとする
別の力によって減ってくる、という》もの。

そしてそれらは、《先天的な体質ではなく、
僕が意識してコントロールしている、との説明でした。》

彼の努力の結果だと思うのですが、
彼自身は、亡きお母さんの教えによる言葉のおかげだと言います。

《「ありがとう」のおかげだ、と僕は直感しました》。
《苦しければ苦しいほど出る言葉があるんです。
それが「ありがとう」でした。足が一歩も出ない時に「ありがとう」と言うと
不思議に一歩出てくるのです。亡き母からもらった言葉です》。

苦しいけれど、「ありがとう」と感謝し受け入れるんですね。
さらに続きます。

《山に対峙(たいじ)してはいけない。苦しみも不安も全て山の一部であり、
僕らは自然の中の一部だから、闘ってはいけないのです。
闘うほど相手も増幅します。苦しみを受け入れ感謝することです》。

「苦しみに感謝する心」。

こんな言葉、29歳の若者が、
なかなか言えるものではありません。

自分以外の何か大きな力がはたらき、
山に登らせてくれた。それに感謝する。
その感謝する心を伝えたいというのが、
栗城さんの登山の目標であり、願いだそう。

エベレストの登頂には失敗しましたが、
またのチャレンジに期待しましょう。

1986年に人類史上初の8000メートル峰全14座完全無酸素登頂を
成し遂げたイタリアの登山家ラインホルト・メスナー。

現在、彼が原作者、アドバイザーとして制作に携わった映画
「ヒマラヤ 運命の山」が公開されています。
http://www.himalaya-unmei.com/

彼は、多くの山に登っていますが、失敗も数多く積み重ねています。
映画になったように、弟も失っています。
登れなかった体験、失敗から多くを得たと語っています。

「自然は失敗をしない。失敗するのはいつも人間」
「失敗から学び、自分の力を強くすることで、夢を実現してきた」。

さらに、登山は自分自身を経験することで、
登るたびに自分自身を発見できるのがいい登山家だとも。

登山家すべてがこうした素晴らしい言葉を紡ぎ出すわけではありませんが、
極限まで体験した人には、他の人が語れない貴重な体験があるようです。

毎日新聞、2011年8月11日
《時代を駆ける:栗城史多/8 小さな巨人、その体と心》
http://mainichi.jp/select/opinion/kakeru/news/20110811ddm012070098000c.html

栗城さん公式サイト
http://kurikiyama.jp/index.html

栗城さんの一冊。

NO LIMIT ノーリミット 自分を超える方法》(アマゾン)

ラインホルト・メスナーによる映画の原作。

裸の山 ナンガ・パルバート》(アマゾン)

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nikitoki

2018年5月21日、8回目のエベレスト挑戦。その中で体調を崩して下山中に栗城さんは亡くなられました。残念ですね。
by nikitoki (2018-05-25 11:00) 

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