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再見の楽しみ。黒澤明監督の遺作「まあだだよ」。淀川長治さんの言葉。

9月6日、黒澤明監督が亡くなられた日ですね。
(1998年9月6日逝去)

現在、WOWOWで黒澤明監督作品が、
次々と上映されています。
初めてのハイビジョン放映だそう。

もう何度も見た作品群を見直しています。

その中で、特に楽しみにしているのが、遺作となった「まあだだよ」。

内田百間とその弟子の交流を描いた作品は、
世間的に、余り高い評価を得られず、
「黒澤も老いた」などと酷評されたものです。

そんな中、この作品を高く評価していたのが、
映画評論家の淀川長治さんです。

黒澤監督とは、同学年。
淀川さんが1909年明治42年4月10日生まれ、
黒澤監督は1910年明治43年3月23日生まれ。

亡くなったのは、黒澤さんは1998年の9月6日、
淀川さんが同じ年の11月11日。
まさに同時代を生きた二人。

その淀川さんが、黒澤さんの「まあだだよ」について
語っていたことが忘れられません。

「まあだだよ」は、1993年公開。
黒澤さんが、83歳の時の監督作品です。
作品は、内田百間の喜寿(77歳)の祝いの場面が
クライマックスとなっています。

それを踏まえた上で、淀川さんは、以下のようなことを言ったのです。

若い映画ファンが、この師弟の物語を、
「時代おくれ」「照れくさい」などと言う。
これほど、人間を描いた作品はないのに、それがわからないとは。
人間は、その年になるまでわからないことがある。
黒澤監督、私くらいの年齢になって、この映画を見直してみなさいと。

まだまだ監督、淀川さんの年齢には達していませんが、
自分が年を重ねたことで、映画の受け止め方が
どのように変わるのか、楽しみです。

「読書は再読のためにある」なんてことも言われているそう。
いい映画もそうなのかも知れませんね。

《まあだだよ》9月12日よる9時。
http://www.wowow.co.jp/pg_info/detail/101023/

このエントリーを書いた後、ネットのニュースを見ていたら、
黒沢明監督の助監督を長らく務められた、映画監督の
堀川弘通(ほりかわ・ひろみち)さんが、5日午後3時に
ご自宅で亡くなられたとのニュースを見ました。

95歳でいらしたのですね。

生前、ある席で、黒澤監督のお話を伺ったことがあります。
客観的に見ると、つらくて厳しい撮影現場の様子を、
楽しそうに語られる明るい姿が印象的でした。

ご冥福をお祈りいたします。




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nikitoki

2017年5月15日、BS12で19時から「まあだだよ」が放送されます。
《銀幕の大女優 BS12人の女》。5月は香川京子さん。「近松物語」 「おかあさん」「まあだだよ」の3本。香川さんは、「まあだだよ」では百閒先生の妻を演じていますね。
http://www.twellv.co.jp/event/getsuyou-sp/006.html
《巨匠たちに愛された銀幕女優・香川京子が語る黒澤明監督の遺作 「自然に、肩の力を抜いてやれた好きな作品」BS12で『まあだだよ』ほか5月放送!》
http://www.twellv.co.jp/whatsnew/2017/004184.html
上の見だしの通り、この1本は「自然に、肩の力を抜いてやれた好きな作品」とおっしゃっています。
by nikitoki (2017-05-15 17:20) 

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